夜勤看護師の健康管理とは?
働く時間はどのくらい?
看護師が夜勤をする場合、どのくらいの時間働いていると思いますか?
夜勤というだけで、大変そうなイメージが定着していますよね。しかも、看護師の仕事は命の危機と隣り合わせ。
夜勤看護師ってどんな環境で働いているのか、現状を考えてみましょう。
看護協会の『看護師の夜勤・交代制勤務に関するデータ』を参考にしてみます。
夜勤看護師の拘束時間は、二交代の場合16~17時間が最も多く(54.2%)、次いで17~18時間(30.8%)。三交代では8.5~9時間(75.0%)が多くを占めていました。
そして、これはあくまでも拘束時間。この中に仮眠時間も含まれています。二交代の場合、仮眠は2~3時間が望ましいとされています。が…なかなかゆっくり寝てなんていられません。なので、結局はかなりの時間働いていることになります。
変則勤務でも体調のコントロールはできる?
日勤の日は8時間、夜勤の日は16時間など、変則的な勤務が多い看護師。これでは体調を崩す原因になってしまいます。
そもそも変則勤務とは何でしょう?
正式には変形労働時間制という制度。「週に40時間、1日8時間」の労働時間は、よく耳にしますね。でも、二交代の夜勤看護師には、1日8時間では時間が足りません。
多くの病院では、夜勤明けは1日お休みが入ります。そのお休みと夜勤の2日を平均すれば、労働時間は1日8時間。このように、「週ごとや数日での平均労働時間が規定内であればOKですよ」というのが、変形労働時間制なのです。
でも、制度的にはOKとはいえ、体調的には別問題。体調を崩さず働ける人もいれば、長年たっても辛いという人もいます。
私は、変則勤務でも体調コントロールはできると思います。ポイントは、慣れること。だんだん平気になるものだし、体調に合わせて睡眠や食事で調整できるようになっていきましたよ。
夜勤で働いても、体調を崩さないコツ
夜勤の日は、通常寝ている時間に働きます。なので、体調管理のポイントとなるのは、やはり睡眠のとり方。
ナースコール対応・カルテ整理・点滴管理など、何かと忙しい夜勤。とはいえ、急変が無ければそう慌しくはありません。ゆったりしすぎると眠気が襲ってくる…という時もありました。
それなのに、朝を迎えて日勤看護師への申し送りが終わると、目が冴えてしまって眠れなかったりするんですよね。
私が実践していたのは、「ちゃんと夜に寝る」「明るい時間は寝すぎない」ということでした。
本来の生活リズムになるべく近づけることがコツと言えますね。
目が冴えているなら無理にベッドに入らず、いっそ出かけてみたり。それで夜の早い時間からぐっすり眠れば、翌日はスッキリです。もし明るい時間帯に眠気が襲ってきたら、逆らわずに寝てしまいます。ただ、夜の睡眠をジャマしない程度にしていました。
自分の体調、生活リズムを保つコツは人それぞれ。慣れたらペースが掴めてきますよ。